『浴室・トイレ編』~バリアフリーについて考える③~

1980年代から日本では高齢者人口か急増しており、高齢社会は今なお続いています。

バリアフリーについて考える連載3回目の今回は、高齢者の住まいづくりのなかで特に安全性に配慮したい「浴室・トイレ」についてご紹介します。

 

浴室・トイレは危険がいっぱい

高齢になると、基礎体力が低下し筋力も衰えるため、小さな段差などにもつまづきやすくなります。

水の事故が起こりやすい浴室や、床が滑りやすい浴室や狭いトイレなどは特に危険がいっぱいです。

 

また、外気温が低くなる時期に発生しやすい健康被害「ヒートショック」など、温度差によるトラブルにも気をつけたいところ。早速、浴室やトイレにおけるバリアフリーのポイントを見ていきましょう。

 

浴室のバリアフリーのポイント

浴室のバリアフリーで気をつけたいポイントは以下のとおりです。

 

・浴槽は体が沈み込まないように、深さ550mm程度の和洋折衷タイプを

・洗い場の床面から縁までの高さは400mm程度に

・浴室と洗面脱衣室の酒井は床段差をなくす

・バリアフリー対応のユニットバスを選ぶ

 

また、「ヒートショック」対策としても、脱衣所や浴室に暖房器具を設置するなどして暖かくしておくことも健康を守るために大切なポイントです。

 

トイレのバリアフリーのポイント

トイレのバリアフリーで気をつけたいポイントは以下のとおりです。

 

・洋式トイレにする

・便器の前方か側方に解除スペースとして500mm以上確保する

・「車椅子」が入れるスペースが確保されているか

・トイレットペーパーの設置位置は適切か

・手洗いしやすいか

・緊急コールは適切な位置に設置できているか

・手すりが設置されているか(立ち座りを補助するL型がおすすめ)

・出入り口は引き戸に、緊急時には外から開けられるように

・「保温機能付き」の便座を選択しているか

 

他にも、トイレ入口の段差をなくす、安全な暖房器具の設置などもチェックしたいポイントです。

 

まとめ

高齢者が年々増加しているなか、高齢者が安心して暮らせる住まいづくりが求められています。安全で快適な住環境を整えるためにも、浴室やトイレはもちろん、いずれの部屋にもバリアフリー化は必要になります。若い世代の方も「まだ早い」とは思わずに、将来を見据えてバリアフリーを意識することで、長く安心して暮らせる住まいづくりができるのではないでしょうか。