『高齢者の暮らしやすい家』~バリアフリーについて考える④~

ご家族の介護やご自身の高齢化にともない、「高齢者が暮らしやすい住まいづくり」について知っておきたいという方多いのではないでしょうか。

 

連載4回目の今回は、住宅のバリアフリーを住まい全体を通して考えていきます。

高齢者の人口が増加している日本では、安心して暮らせる住宅を整えることが重要な課題となっています。ぜひ、住まいづくりのヒントとして参考にしてみてください。

 

高齢者向け住宅のバリアフリー計画とは

高齢者向けの住まいづくりにあたり、最も重要なのは「平面で暮らせる」住環境をつくること。以下の点に注意して進めましょう。

 

・玄関のある階で生活ができるようにする

・回遊しやすく、単純な動線づくり

・内外を通じて出入りしやすい環境づくり

・寝室の近く(脇)にトイレを設置する

・水まわりスペースにゆとりを持たせる

 

高齢者にとって、階段や段差は危険なもの。平屋などワンフロアで生活できる環境が求められています。

 

バリアフリー計画のポイント(室内編)

室内でのバリアフリー計画のポイントは以下のとおりです。

 

・玄関は、手すりや腰掛けを設置して靴の着脱がしやすいように

・廊下は、手すりを付けても余裕がある幅に

・リビングダイニングは、1日の多くを過ごす場所のため冷暖房器具を整える。また、高齢者は視力が衰えるため、十分な明るさの照明器具に

・寝室は、浴室やトイレの近くに

・トイレは、怪異所スペースを確保する

・洗面脱衣室は、暖房器具を設置し、壁面のどこにでも手すりが付けられるよう下地を入れておく

・浴室は、1坪以上の広さ浴槽は和洋折衷型に、脱衣室との段差を400mm程度に抑える

 

バリアフリー計画のポイント(屋外編)

屋外でのバリアフリー計画のポイントは以下のとおりです。

 

・道路から玄関はできるだけ平坦に、段差は緩やかな傾斜路にして滑りにくい素材を使う

・アプローチはなるべく段差をなくして滑りにくくし、勾配は1/12以下の緩やかなスロープに

 

屋外でも、段差や滑りやすさに配慮したバリアフリー計画をしましょう。

 

高齢者が使いやすい高さにも配慮を

高齢者はわずかな段差にもつまづきやすくなります。段差など高さへの配慮も大切なポイント。

 

また、高齢者や車いす使用車が使う整備機器や家具は、同じ高さにしておくと使いやすくなると言われています。例えば、浴槽の縁や便器、車いすの座面、ベッドなどの高さは400mm程度に、洗面台やキッチンのワークトップ、手すりの高さなどは750mm程度が良いでしょう。

 

まとめ

高齢者の暮らしやすい家は、小さなお子さんや若い世代の大人にとっても快適な住まいなのではないでしょうか。誰もが暮らしやすい家づくりのヒントに、ぜひお役立てください。