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エクステリア・リフォームコラム

塩害や飛砂から住まいを守るエクステリアのポイント

2021.03.19更新

湘南の地に憧れて、マイホームを建てようと考えている方も少なくないでしょう。内陸の都市部から移住される方には、この地域ならではの特徴を知っておく必要があります。塩害や飛砂なども、その一つです。

 

海岸沿いに家を建てる場合には、これらの問題を解決する住まいを建てることも重要なポイントになります。そこで、塩害や飛砂対策に役立つエクステリアのポイントを解説します。

 

 

塩害や飛砂による生活への影響とは

 

そもそも塩害や飛砂は、住まいや生活にどのような影響を与えるのでしょうか。

 

まず、塩害について。塩害とは、海水に含まれる塩分が風に流され建物や車などに付着し、塀や外壁、ガラス窓などが白くなったり金属部にサビが生じたりする現象のことです。

そのまま放置しておくと、屋根や外壁、アルミサッシなどが腐食し、見栄えが悪くなったり、ひび割れや穴が開いて漏水したりと、建物が劣化しやすくなります。また、エアコンや給湯器の室外機、物置などもサビによって故障しやすいという話も、よく聞かれます。特に、風の強い地域や台風が近づいているときは潮が多く飛び交うため、塩害対策が必要です。

 

飛砂も、風によって砂浜の砂が流されることで生じる現象です。外壁や窓ガラスが砂で汚れるだけでなく、門まわりやベランダなどに砂が溜まったり、サッシの部分にも砂が付着してレールが摩耗したりという被害も生じます。

生活上でも、洗濯物が干しにくい、窓辺の近くに置いているテレビやパソコンに砂が入り込んで壊れるといった被害も。潮風に誘われて湘南に引っ越したのに、窓も開けられない生活を送ることになれば本末転倒でしょう。湘南は、片瀬海岸や鵠沼海岸、由比ヶ浜など砂浜の多い地域ですから、飛砂対策も必須です。

 

 

塩害や飛砂から家を守るエクステリアのポイント

 

塩害や飛砂から大切な家を守るには、住まいの設計段階から対策を考えることが重要です。特にエクステリアは、敷地や建物内に潮や砂が入らないよう守ってくれますから、しっかり検討することをおすすめします。

 

具体的に、どのような対策が考えられるか、一例を紹介しましょう。

 

海側の敷地を塀で覆う

 

一般的に玄関や門は、南側に設置するのが良いとされます。開口部を南側に設けることで日当りがよくなり、冬でも暖かくなるのが、その理由です。しかし、湘南地域は南側に海があるため、開口部を設けると塩害や飛砂の影響を受けやすくなります。

 

土地の形状や接道などにもよりますが、できれば海側の敷地はコンクリート塀で囲うなど、潮や砂が侵入しにくいレイアウトにすることも対策の一つです。

 

塩害に強い木を植栽する

 

コンクリート塀ではなく、植栽で囲うのも一手でしょう。高い樹木を植えれば、潮や砂の浸入を防ぎやすくなります。

 

ただし、樹木のなかには塩害の影響を受けやすい品種もあります。多くの植物は、大量の潮が付着すると脱水状態に陥り、変色したり枯れたりすることがあります。植樹する際には、塩害に強いといわれる樹木を選ぶことが大切です。

 

塩害に強い樹木とは、海辺に自生している木です。湘南エリアだと、江の島をはじめ海辺でも元気に育っている木がたくさんあります。庭に植樹するのであれば、イヌツゲ、サザンカ、ヒイラギモクセイ、オリーブなどが塩害に強いとされる樹木です。

 

なお、これらの樹木でも手入れをしなければ枯れてしまうこともあります。特に、強風や台風が過ぎ去った後は、水をかけて潮や砂を洗い流しましょう。

 

玄関前などに水栓を設置する

 

敷地の周りにどれだけ対策をしても、小さな粒子の浸入を防ぐには限界があります。基本的には、日常的に付着した潮や砂をこまめに洗い流すことが、住まいを守るポイントです。

そこで役に立つのが、水栓の数や位置。建物や車などにホースで水をかけたり、ブラシでこすったりと清掃するときに、水栓が近くにあると重宝します。

 

玄関前に設置すれば、海で遊んだ後でも水栓できれいに洗い流して、家のなかに砂汚れを持ち込まないという利点もあります。

 

サンルームを設置する

 

サンルームを設置している家も、湘南ではよく見かけます。オシャレな外観で湘南らしい家ともいえますが、生活する上で塩害や飛砂対策にも有効です。

 

たとえば、洗濯物を干すとき、潮や砂が付着しないのはもちろん、強風や雨の日でも乾かせるというメリットもあります。サンルームとつながっている部屋なら、潮や砂を気にせず窓を開けられ、開放的な生活が送れるでしょう。

 

ガレージを設置する

 

湘南エリアでは、強風や台風の後に洗車をする車の列がガソリンスタンドの前にできるという光景が、よく見られます。カーポートだけでは、潮や砂から愛車を守れないのです。

敷地の広さや予算などにもよりますが、ガレージを設置すると愛車やバイク、自転車なども守りやすくなります。

 

 

外壁材や外置きの機器類にも塩害対策を

 

エクステリアだけでなく、建物本体にも塩害や飛砂対策を講じることが大切です。リフォームをされる場合には、塩害に強い外壁材や塗料を使用するなど、建物の寿命を延ばす工夫も、おさえておきたいポイントです。

 

塩害に強い外壁材とは

 

外壁に用いる素材のなかで塩害に強いといわれるのが、ガルバリウム鋼板です。表面に亜鉛やアルミなどさびにくい素材で加工されているため、海沿いの地域でよく使われています。外観もシャープでオシャレになるというのも、ガルバリウム鋼板の魅力でしょう。

 

ほかにも、樹脂サイティングも塩害に強いとされる素材で人気があります。塩化ビニル樹脂でできているため、さびや腐敗の心配も不要ですし、耐火性や耐久性も高く、メンテナンスコストを抑えられるというメリットもあります。

 

塗料も塩害に強い製品を使う

 

外壁や屋根に使用する塗料も、塩害に強い商品を選びましょう。たとえば、フッ素系塗料やアクリルシリコン樹脂系塗料などは、塩害に強いといわれます。また、外壁の潮や砂を雨で洗い流してくれる無機塗料も、塩害や飛砂対策に有効です。

 

 

まとめ

 

塩害や飛砂対策をしっかり講じるには、その地域の実情に詳しい施工業者に依頼することも重要なポイントです。

 

湘南エリアで長年家づくりを続けてきたサンキホームでは、塩害や飛砂対策を考えた住まいを施工してきました。特に、創業当時から取り入れてきた「漆喰」は塩害にも強く、当社が施工した多くの家の外壁材などに採用しています。

 

海沿いに家を建てるなら、アフターサービスやリフォームを含めて対応できるサンキホームも、ぜひご検討ください。