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エクステリア・リフォームコラム

ライティングで魅力的に演出するテクニック

2021.05.21更新

エクステリアを、光で魅力的に彩る「ライティング」。門柱や玄関アプローチ、庭などに照明器具を設置して工夫を凝らすことにより、幻想的で落ち着いた空間を実現できます。

 

今回は、エクステリアにおけるライティング計画を立てる上で、魅力的に演出するためのポイントを紹介しましょう。

 

 

エクステリアのライティング「3つの目的」

 

エクステリアのライティングには、大きく3つの役割があります。

 

一つは「演出」。昼夜問わずエクステリアを魅力的に感じる空間にすることで、ライフスタイルを豊かにしてくれます。

 

また、「安全」という点でもライティングは重要です。とりわけ、玄関アプローチに段差や曲がり角といった障害物がある場合、照明がそれを知らせ、転倒などを防ぐ効果があります。

 

最後に「防犯」。不審者が近づきにくくする効果や、仮に近づいても侵入しにくい雰囲気をつくることで、防犯効果は高まります。

 

エクステリアのライティング計画を立てる際には、雰囲気づくりだけでなく、安全性や防犯性についても考慮して検討することが大切です。

 

 

照明の設置場所と種類

 

エクステリア用の照明器具には、さまざまなメーカーから多くの商品が販売されています。ここで、どんな照明があるかを場所別にまとめてみました。

 

門まわりのライト

 

門塀や門柱などに設置する照明を、「門灯」または「門柱灯」とよびます。暗い夜でも住まいの存在を知らせてくれる大切な照明でもあり、その家に住む人をイメージさせるツールでもあります。多様なデザインの門灯が出ていますから、エクステリアの雰囲気に合わせて選びましょう。

 

また、門まわり全体を照らす照明もあれば、表札やポスト、インターホンを照らす「表札灯」もあります。エクステリアのデザインから、どこにいくつ設置するかも検討しましょう。

 

玄関アプローチのライト

 

門から玄関まで離れていたり、段差などの障害物があったりする家には、安全に誘導するための照明が必要でしょう。

 

たとえば「フットライト」。細い階段や入り組んだ通路などの側面に埋め込み、動線を確認させる役割があります。

 

また、ポールの先に照明が付いた「ポールライト」も、生け垣や花壇などのある玄関アプローチおすすめです。ただし、シンプルなエクステリア空間だと日中はポールライトが目立ち雰囲気を崩すこともありますので、こうした空間では低いタイプのポールライトを選ぶと良いでしょう。

 

アプローチが狭い家には、地中に埋め込むタイプの「グランドライト」を設置するのも一手。自然石やウッドデッキの床面にも映えますし、壁の近くに設置すれば間接照明で幻想的な雰囲気を生み出せます。

 

庭のライト

 

植栽やシンボルツリーを照らすときに用いる照明を、「スポットライト」または「アッパーライト」といいます。

 

光量のあるライトで、3m以上の高木でも明るく見せる照明もありますし、下から光を当て木のシルエットを壁に映し出すことで芸術的な作品をつくる、といった演出もできます。ライティングのテクニックについては、この後で詳しく紹介します。

 

 

エクステリアを魅力的に見せるコツ

 

これまでに紹介した照明を使って、エクステリアを魅力的に魅せるライティング方法をいくつか紹介します。

 

 3つの照明で玄関アプローチを幻想的に演出

 

玄関アプローチのライティングにこだわりたい方には、高さや奥行の違う照明を3ヵ所に設置して動線を幻想的に魅せる方法がおすすめです。

 

例えば、門の袖壁に「門灯」、玄関アプローチには足元を照らす「ポールライト」、そして玄関付近のシンボルツリーを「スポットライト」で照らし、アプローチ全体をやわらかな光で包み込む-幻想的な光景でありながら、安全性や防犯性にも効果的なライティング計画です。

 

樹木や植栽を使ったライティング効果

 

植栽やシンボルツリーをライトアップする方法には、いくつかの見せ方があります。

 

例えば、植栽の影を壁面に映し出す「シャドーライティング」。樹木の根本付近に照明を設置し、その樹木のシャドー(影)が神秘的な印象を演出するテクニックです。樹種や枝振りによって照明の設置場所を変えることで、さまざまなシャドーを楽しめます。

 

シンボルツリーには、複数の照明を設置して樹木を明るく照らす方法もおすすめ。ケヤキやモミジなどの落葉樹なら、枝の広がりに合わせて2~3台の照明を設置すると、枝葉の広がりが幻想的な光景をつくりだしエクステリアを映えさせます。

 

低木のツツジなどには、照明を植栽に隠して、植栽がぼんやり輝いて見える「あかりだまり」を作ると、落ち着いた風情を感じさせます。

 

ウッドデッキの段床の下にダウンライトを設置

 

ウッドデッキに照明を設置して、幻想的な空間に見せる方法もあります。

 

一例として、数段の小上がりタイプになっているウッドデッキの場合、段床の下にLEDのダウンライトを設置することで、段床が光で浮かび上がるように見せられます。暗い中でウッドデッキを駆け上る際も、照明が段差をわかりやすく見せるので安全性の効果もあります。

 

ちょっとしたライティングの工夫で、夜間でもエクステリアの活用の幅が広がりそうです。

 

 

エクステリアのライティング計画の立て方

 

エクステリアのライティング計画を進める際には、照明の数や設置場所を決めるだけでなく、電源を確保したりセンサーを設置したりと、いろいろ準備するものがあります。

 

以下の点を考慮しながら、ライティング計画を立てていきましょう。

 

電源や電圧について

 

エクステリアで照明を使うには、建物の外壁に外部コンセントを設置するか、電源ボックスを設置するといった、外にも電源が必要になります。場合によっては、建物の建築時に計画しておかないと後から設置できないケースもありますから、注意しましょう。

 

また、照明器具の電圧は12Vくらいの低電圧の商品が一般的になっています。一般家庭の電源は100Vですから、電圧を変える「変圧器(トランス)」も必要です。複数の照明を設置する場合は、トランスの許容ワット数も確認しておきましょう。

 

センサーやタイマーについて

 

ライティングを一晩中灯すのは、近隣住宅への配慮からも、また光熱費の観点からも、あまり良くありません。外の明かりが一定の暗さになったら点灯するセンサーや、時間設定ができるタイマーなどもあると便利です。

 

先ほど紹介した変圧器には、こうしたセンサーが組み込まれている商品もありますので、無駄なく使えるライティング計画を立てることも大切です。

 

 

まとめ

 

エクステリアのライティングを上手に活用すれば、おしゃれで隠れ家のお店のような雰囲気を、自宅でも実現することは可能です。工夫次第では、魅力的に演出するだけでなく、安全性や防犯性を高める効果もあります。

 

なお、こうしたライティング計画は電源の確保や配線など住宅設計に関わる点もあるため、こだわりたい方は早めに動き出すことをおすすめします。